徳島「藍の館」で藍染体験(2024年10月)

徳島県藍住町。特に江戸から明治にかけて、阿波藍の一大産地として栄えたこの町の歴史館「藍の館」で藍染体験が出来るので、2024年10月に訪れました。

藍の館に入館して建物を通り抜けた奥に、藍染体験場がございます。

体験場に入って右手に、エプロンやビニール手袋、荷物置き場があります。
体験場では、藍の館が用意してくれている生地を選んで染めることが出来ます。ですが、今回私はマイキャップを持ち込みで染めたのでスルー。

藍染めに使う染料液を作る工程を藍建てと言い、その工程が細かく説明書きされています。

藍建て原料の日本酒は職人によってどれを入れるか異なるそう。藍の館スタッフ曰く、職人自身が普段呑む日本酒よりも上質な日本酒を藍建てに使用しているとか。

藍染液が入った甕。めちゃくちゃでかい。地上に見えている部分で腰下までの高さだったんですが、地中にさらに同じ高さの部分が埋まっているので、計150㎝ほどの高さ。甕の一部を地中にいれることで、藍染液の温度を保つ役割もあるんですって。微生物が死なないようにね。
この甕にキャップを浸けてもみもみ→水洗いを複数回繰り返しました。

藍染液を掻き混ぜたときに浮いてくる泡を「藍の華」と言い、藍染液の状態を判断する指標の1つになるそう。素人には分かりませんね、むずかしい。

こちらは先ほどと別の甕。こちらの藍染液のほうがより濃く染まるので、さらに染めていきます。

藍の華、かわいいね。

染め終わったキャップがこちら。

もともと真っ白のキャップがきちんと藍色に染まりました。大満足。

ちなみに、二つ目の甕があるこの場所はなんと…

天皇皇后両陛下が、皇太子殿下皇太子妃殿下のころに藍染を体験された場所なんです!
藍染体験ではこの場所はあまり使用しないそう。偶然体験できたことは今後も私の誇りでございます。心より感謝申し上げます。

藍染体験、やっぱりいいですね。また行きたいな。
藍の館に持ち込みで藍染体験する場合、事前予約が必要です。お気を付けください。