モノ作りが好きやのに作ったモノには興味がない

手放すか。

刺し子や手刺繍をやっていて改めて感じること、「作ることは楽しいけど完成品には興味がない」。

いつもなにか作り始めるときは、「こんなかんじで作ってみたらどうやろ?」と思いつき、そこからちょっと妄想してから感覚で作り始めることが多い。

自分の妄想を徐々に形にしていったり、思い通りにならないときにどうすればいいか考え、自分なりのやり方でクリアしていく過程こそが最高に楽しいのだ。でも、完成したら急に興味がなくなる。

極論、完成した瞬間にジャイアントスイングして海の向こう側に完成品を投げ捨ててもいいくらい、完成品への興味がなくなる(もちろんしまへんで)。

脳内では次になにしようかな?と切り替わっていることが多い。でも、一応ポートフォリオ程度になればいいなと、Instagramやこのブログのギャラリーにポンポン置いている。

思い返せば、子どものころは車などのプラモデルを作るのが好きだったが、完成したらすぐに兄にあげていたな。昔から変わってないね。

また、モノ作りは好きなのにモノが増えるのは嫌い、という我が性格の矛盾が完成品への興味を失わせている原因の一つだ。

無責任にモノを作り続けたら最終的にゴミになるだけと思っているので、自分の作りたい欲との調整が非常に難しい。そこで最近は、衣服や靴、椅子などの補修やアレンジで作りたい欲を抑えている。

なんでこんな書かなくてもいいことを書いたかというと、ハンドメイド作家はもちろん、モノづくりが好きな人って意外と同じようなことを思っているんじゃないかと感じたから。

とにかく作るのが楽しくて、ちょっと売ってみたら売れたから「よし、ハンドメイド作家になるぞ!」とトライ。そして、完成品が溢れてきたらめっちゃ邪魔やんって。

作っても作っても売れればいいけど、人が生きるために本当に必要なモノってたかが知れてるし、モノが溢れている世の中でもうモノは売れなくなってるし。

ちょっと修理したら使えるのに新しいもんがいいからって買うことに浪漫が無くなってきてるし、ってそれは私がおっさんになってきたからそう感じてるだけか。

これからは作りまくるんじゃなくて、ほんまに欲しいと言われたモノを作るか、今あるモノを補修・アレンジするか、旅先で知り合った方へのお礼でちょっとなにかしてあげるか。これくらいの感じがちょうどいいんかな。

とりあえず、手元にあるユーズドのデニムジャケット3着だけ自分なりにアレンジしたらなんかのイベントで売りさばいて、モノづくりの新たな楽しみ方を自分なりに考えてみるか。

まあなんでもええけど、カバン1つで身軽に生きていたいね。

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