台南・玉井青果集貨場でうわさの「黒美人」を求めて。

つい最近、台南の玉井青果集貨場には「黒美人」がいるとのスクープをキャッチ。しかしそれ以上の情報はなく、一時はフェイクニュースではないかとも嘆かれた。そんな現状を解決すべく、私じろうが直接現場へ赴き、取材を敢行いたしました。はたして、噂の「黒美人」は実在するのか。それでは、取材結果をご覧ください。

「黒美人」とは果たして…?

黒美人を求めて訪れたのは、台南の玉井青果集貨場。台南からバスで1時間15分ほどで玉井バスターミナルへ到着後、そこからさらに徒歩3分で到着します。

こちらが入り口でしょうか。それでは早速潜入いたしましょう。

おじゃまいたしますと言った矢先、すぐ度肝を抜かれました。あたり一面にびっしりと置かれたマンゴーがお出迎えしてくれますね。

こちらから確認できる品種だけでも、金煌・玉文の2種類がございます。

奥から見ると、西施・水蜜桃芒果が確認できました。

その奥には、アボカド(酪梨)の存在も確認できました。どうやらこの市場、マンゴーのみではないようです。これは取材が難航する予感がいたします。

先ほどご覧いただいたマンゴー売り場の反対側にも、さらに広大な売り場がございます。

パノラマどん!さらに取材を進めます。

農家のお子様がデザインしたのでしょうか、愛情を感じる絵ですね。

お、こちらはいったい…お店の方に確認したところ、黒美人ではございませんでした。ところでこれはいったいなんなんだ。中国語が聞き取れず分からずじまいです。

グァバも少し販売されています。1カゴあたり8~9個入りで100元(約450円)。日本ではありえない価格に衝撃がとまりません。

アボカドが再び現れました、1カゴ150元(約680円)。

500mlペットポトルの2/3ほどの大きさ。こちらは玉井の隣町で生産されているそうです。

車の荷台にもマンゴーが座っております。こんなところで本当に売れるのか。

私の一言に反応したのか、軽トラックがこちらへ突っ込んでくるではありませんか。なんとか衝突を回避いたしましたが、みなさまはくれぐれもご注意ください。

それにしても「黒美人」が見当たりません。視点を変えるべく、一度外へ出てマンゴーかき氷屋を観察いたしましょう。

「芒果の故郷」、玉井のキャッチフレーズです。ちなみに商標登録されています。

マンゴーかき氷やマンゴーアイスクリームなどが売られてます。ここでは食べず、後ほど別のお店に伺うので今回は眺めるだけにしておきます。

暑さ対策で天井から水蒸気が回転しながら散布されてます。それにしても黒美人が全く見当たらず、今回の取材はこれまででしょうか。最後にぐるっと回って撤退しようと思ったその時!

2名の美女の足元になんやら看板が。

ついに発見いたしました!こちらが巷でうわさの「黒美人」、品種交配で近年市場に出てきた新品種で”唯一無二”の新品でございます。

広大な市場のなかで、黒美人は前からわずか2カゴのみ。そうそう美人は現れるものではないようですが、この日は1カゴ300元(約1,450円)で販売されています、安い!

すると店主が試しにどうぞ!と目の前で黒美人をカットしてくれるではありませんか。急いでシャッターを切るも緊張でピントがずれずれ。見つめ合うと素直におしゃべりできない。

カットした黒美人がこちら。外側の黒さからは想像がつかない黄色い中身。それでは実食、いただきます。さっぱりとした甘さであとに残らず食べやすい!台南のマンゴーは甘い分、たくさん食べるのは私にとって少しきついですが、黒美人であればたくさん食べれそうです。

後日、別のマンゴー農家から聞いた情報では、黒美人は日差しが当たらなければ外に置いておいても大丈夫で、長期保管が可能とのこと。美人な見た目からは想像がつかない強靭なメンタルを兼ね備えており、まさにギャップですな。

購入しようとするも、カゴ売りでの販売のみなので断念。2~3個で売れないか店主と交渉するもまったく首を縦に振ってくれず。もし購入する際はカゴ買いしましょう。

今回は無事「黒美人」を発見することができました。市場内で販売されている大量のマンゴーのなかで、この日はわずか2カゴのみしか売られておらず希少価値が高い「黒美人」。出会えるとラッキーでしょう。

もちろんそのほかのマンゴーも素敵ですが、玉井青果集貨場は基本的にカゴ売りなので大量購入が必須です。おすそ分けする方、もしくは1人で爆食いする方は購入してみましょう。現場からは以上です。

>>お店情報:玉井青果集貨場Google Map)

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