屏東・霧台「紅蝦花之家」ではちみつレモンバラジュースを片手に自然を眺めよう。

はむ家の奥様から「屏東の霧台は原住民が住んでて自然が多いから、行ってみた方がいいよ!」とオススメされ早数か月。そして、先日ついに霧台へ行ってきました。

霧台は屏東県の山間部にある人口約3,000人の小さな町で、その多くを原住民族である魯凱族が占めてます。霧台には魯凱族のアートが町中に溢れており、その綺麗さに感動しながら散策していると、なんやら雰囲気のよさそうなお店を発見。それが「紅蝦花之家」です。

原住民の夫婦が切り盛りするアットホームなお店で、霧台でしか取れないレモンを使った“はちみつレモンバラジュース”とサンドイッチがなんとも美味!というわけで、少しご紹介いたします。

屏東・霧台「紅蝦花之家」はこんなかんじ。

霧台にある岩板巷を少し下ると「紅蝦花之家」に到着します。ちなみに紅蝦花はコエビソウという花の名前です。

黒板に少しメニューが書かれてますねー。では早速入店、歓迎光臨。

着席してメニューを見ていると、店主の奥さんが「レモンとバラのジュースはどう?」と提案してくれたので、迷わずオーダー。小腹が空いていたので、サンドイッチも一緒に頼みました。待っている間に少し店内をぷらぷら。

なんか気になった飾りをよーくみると、落花生やん!あとで奥さんに聞くと、落花生は霧台の名産のひとつだとさ!

カウンターで自然を眺めてぼーっとするのもいいですね。私ひとりやのにテーブル席座りましたが。

ちなみにアルコール類も扱っていて、中にはこれまた霧台の名産のひとつである小米を使った小米酒もありますよ。

木のぬくもりが感じられるおしゃれな店内に原住民音楽がBGMでかかっており、なんともエキゾチック霧台。

霧台の主要原住民である魯凱族の歌はもちろん、他の原住民の歌も流れてきます。また、店主はギター演奏が得意で、ギターで弾き語りを披露するときもあるそう。今回は見れず、あゝ無念。

蜂蜜檸檬玫瑰汁(はちみつレモンバラジュース) 100元

なんてつぶやいていたら、まずはこいつの登場。ピンクとイエローの絶妙グラデーションにやられちゃうね。

真上から見たらピンク100%ね。そりゃそうか。

ではいただきます。お!ほんのり甘めでレモンの酸味とバラの風味がちょうどいいバランス!このレモンはどうやら他の原住民は作っていない、霧台オリジナルだそう。

奥さん、そんなパワーワード出されたらより美味しく感じてまいますやん。

初めてバラが入ったジュースを飲んだけど、バラってちょっと紫蘇っぽい風味なんですな。

三明治(サンドイッチ) 120元

続いてサンドイッチのご登場。焼きたての香りがええかんじ。

パンが結構分厚いのにふわふわで軽い衝撃。それではいただきます。

もちろん美味でございます。これまた分厚いハムにチーズ、細かく刻んだピクルスがたまらん。噛んでいるとほんのり甘みを感じたのでよく味わってみると、ピーナッツバターの甘みでした。これまた好相性でマッチング大成功。霧台名産がここで出てくるとは完全に裏を突かれたね、あっぱれ。

ゆっくりサンドイッチを食べて窓から自然を眺めていると、バラが沈んでました。

気づけばあっという間に完食。ごちそうさまでした。さあ帰ろうと思ったら、奥さんから「あなた日本人よね?」と質問され、そこから少しお話することに。

紅蝦花之家には日本人が意外と来るそうで、台湾在住の方だけでなく日本からわざわざ霧台へ来て、このお店にやって来る人もいるんだとか。知ってる人は知ってる名店なんやね。

「そういや今年の3月に日本人のお客が来て、彼が画家で店内に絵を描いてくれたの!」

店内には彼のサインまで。あとで調べると、大石暁規さんという画家で世界的に活躍されているおスゴイ方でした。

「そういや日本語を勉強していて、分からないとこがあるからちょっと聞いていい?」と言って、突然日本語の教科書を取り出した奥さん。

質問を探しながら教科書をめくる様子を見ると、教科書にはマーカーと付箋がびっちり、ワオッ!ちなみに、奥さんだけでなくご主人も日本語を勉強していて少し会話ができますよ!

窓から眺めた霧台の風景。

「このお店にたくさん日本人が来てくれて、なかには一人で来て飲み物を頼んでリラックスしてるんだけど、突然ポロっと泣き出す人もいるの。」

なんて会話をしていたら、他のお客さんがやってきたのでここで退散することに。

この絵のように仲良くかわいい素敵なご夫婦です。優しいご主人と陽気な奥さんの人柄がとても素敵で、いるだけでとても楽しくなれるお店でした。それでいて食事も美味やから日本人もつい惹かれるんやろうな。

今回トライしたメニュー以外にもピザやお肉、お魚などいろんなメニューがあるので、また次回来たらトライしてみたいな。ご夫婦ありがとうございました!また会う日まで!

>>お店情報:紅蝦花之家 (Google Map)

おまけ

窓横にぶら下がっていた双眼鏡。これを覗くと…

あなたが見える景色はきれいですか。それとも濁っていますか。もし濁っていたらお疲れの証拠かもしれません。そんなあなたは「紅蝦花之家」ではちみつレモンバラジュースを片手に霧台の自然を眺めてリラックスしたほうがいいですよ。たとえポロっと泣いても大丈夫、店主と奥さんの優しさがあなたをそーっと包み込んでくれますから。ではでは。

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