さくら与那国で八重山藍を用いた藍染体験したらめっちゃ楽しかったよ!

先日、与那国島にある工房「さくら与那国」を訪れ、藍染体験してきました。

さくら与那国では、与那国の伝統織物である与那国花織や草木染め、さらに八重山藍を用いた藍染等、職人の稲川さんが1人ですべて手作業で行っています。

とても多忙な合間を縫って藍染体験を提供されているため、工房に併設された古民家一棟貸し「SAKURA HOUSE」に宿泊した方のみ、藍染体験が可能です(2024年12月時点)。

尚、藍染体験の料金はHPに記載されてないので、ご興味ある方はさくら与那国へお問い合わせください。

今回はニューエラの色落ちしたキャップを藍染してきたので、その様子をお届けします。

さくら与那国での藍染体験にご興味ある方の参考になれば幸いです。

さくら与那国で実際に藍染体験した様子どん。

さくら与那国の駐車場に植えられた南蛮駒繋(ナンバンコマツナギ)

与那国島ではマメ科の南蛮駒繋(ナンバンコマツナギ)が藍染に使われます。ナンバンコマツナギは熱帯アメリカが原産で、日本で栽培できる地域が限られており、八重山諸島内でも石垣島が最北限だそうです。尚、本州や四国等で藍染に使われるのはタデ科の蓼藍(タデアイ)で、徳島県が主な産地です。

ナンバンコマツナギとタデアイの違いは栽培地以外にも、藍の含有量や藍色素の抽出方法(沈殿藍とすくも法)など色々ありますが、ここでは割愛します。

今回使用した藍染液。上部に見える藍色の浮遊物を「藍の華」と言い、藍染液の状態を見分ける指標になる。

今回の藍染の手順は以下の通り。

  1. 染めたいモノを水に浸け、まんべんなく浸透させる(藍をなるべくムラなく浸透させるため)
  2. 1を脱水し、藍染液に浸ける(藍染する)*
  3. 2を脱水し空気に触れさせたのち、水で洗う
  4. 理想の染め状態まで、2と3を繰り返す
  5. 色止めのため、酢酸を薄めた水に浸ける
  6. 乾燥させて完成

*藍染液の容器の外側に1・2と書かれているように、まず1に浸けて、そのあとに2に浸けて藍染を行いました。浸ける時間は1セット10分を数セット。今回は2日に分けて藍染しました。

今回はこの色褪せたニューエラのキャップとを藍染しました。素材は綿100%、刺繍部分はポリエステル100%です。あと、刺し子糸も藍染しました。

さて、ようやく藍染の様子どん。

水にまんべんなく浸けて搾ったキャップを藍染液に浸けます。

藍染液を搾り、水でやさしーく洗い流します。

水気を絞り、さらに藍染めします。

藍染液を搾り、水でやさしーく洗います。

「藍は摩擦に弱いので、水で洗うときゴシゴシしないこと!」と、先生に怒られました。

皆さんも藍染体験の際は、怒られないようにお気をつけください。

水洗いして脱水して、日陰にほして1日目終了。

染まり具合に満足したので、ついピースしました。ですが…

翌朝、乾燥したキャップを見ると、私的に藍染が十分でありませんでした。

後ろ側はこんなかんじ。

というわけで、2日目も藍染させて頂きました。

藍染が終わり、宿で乾燥させました。

そして、完成品がこちらどん!

綿部分はきれいに藍色に染まり、ポリエステルの刺繍部分は水色になり、きれいなコントラストになりました。

後ろ側はこんなかんじ。

というわけで、今回は藍染が成功しました。先生ありがとうございました。

今回刺繍したキャップに刺繍などを施して、また記事にしますね。

次回は、ナンバンコマツナギの収穫~藍染までの全工程を体験したいな。

もし、与那国島で藍染体験したい方は、ぜひさくら与那国に訪れて下さい。

ここだけの話、ほんまにオススメでっせ。ほなまた。

✓さくら与那国:HPInstagram

2024-12-25|
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