長崎・対馬「目保呂ダム馬事公園」で対州馬に会ってきました。

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

日本在来馬の一種である「対州馬」。古くから対馬で飼育されており、運搬や馬耕(ばこう:馬に田畑を耕してもらう伝統農法のひとつ)を行うなど、人間の営みに多大な貢献をしてきました。

しかし、1960年代に農耕の機械化に伴い頭数が減少。なんと今では対馬で約40頭、島内外合わせて約50頭しか残っていないんです。なんてこった!

対州馬に会わずして、対馬を離れるわけには行かない!というわけでやってきたのが「目保呂ダム馬事公園」。対州馬の飼育はもちろん、見学・餌やり・乗馬体験ができるスポットでございます。

では、対州馬と触れ合ってきた様子をお届けいたします、どうぞ!

対州馬ってこんなかんじ!かわいいよー。

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

目保呂ダム馬事公園に着くと、まず目に入るのが広大な放牧場でのんびりする対州馬ちゃんたち。ちなみに、対州馬は体高が120~130㎝と小柄ですが、150㎏の荷物も運べる力持ちなんだそう。足が短いのも特徴で、そのフォルムがめっちゃかわいいです。

という情報は、目保呂ダム馬事公園の敷地内に貼ってある紙で確認できます。また、パンフレットももらえるので、ぜひチェックしてみましょう。

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

お、柵の間から首を出して…

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

草をパクリ。

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

栗毛のこの子も草をパクリ。柵から近いところの草を食べつくしたのか、必死に首を伸ばして草を食べてました。かわいい。

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

小さい放牧場に移動して、鹿毛のこの子たちを観察。

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

見よ、このたくましいお尻と脚の筋肉。かっこいい。この脚で運搬や馬耕などに活躍してくれたんですね、本当にありがとうございます。

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

ときどき、放牧場から厩舎へ移動している子たちもいました。この子たちが紐を結ばれるときも暴れることなく、とっても大人しかったのが印象的でした。

厩舎奥では、ホースで水シャワーを浴びていた鹿毛のこの子。水をかけているのは、なんと地元の中学生!中学の職業体験で自ら対州馬のお世話を希望したそう。

すごい貴重な体験が出来てうらやましい限り。きっとこの子たちが対州馬の未来を繋いでくれることでしょう。素敵な瞬間に立ち会えたことに、心から感謝申し上げます。

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

お顔に水をジャーっとかけられても、全く動じない。やはり、対州馬はとても大人しい性格なんですね。

そして水シャワーが終わったら、すぐに身体を地面に擦りつけてました。あらま。

「いいんです。あの子たちがやりたいことやってたら。」と、飼育員さんがポツリ。寛大な心で飼育されているからこそ、対州馬ちゃんたちも穏やかに育つんだと納得。

少し胸がジーンとしたところで、目保呂ダム馬事公園を後にすることに。もし対馬にやってきたなら、ぜひ対州馬に会いに目保呂ダム馬事公園へ訪れてみて下さいね!

>>目保呂ダム馬事公園の情報はこちらから

>>対州馬に関する情報は対州馬保存会のHPがGood

オマケ:あっちむいてホイ

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

あっちむいてー…

対州馬 at 目保呂ダム馬事公園

ホイ!ちょっとだけ左に向いたね。

対州馬ちゃん、またね!

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