あんこうとうどんだしで寄せ鍋。
昨年初めてあんこうを食べてその美味しさを知ってから、あんこうが安く売られているときはつい食べたくなってしまい、その誘惑に負けてしまうことがぼちぼちあります。
そして先日、ふらっと魚屋さんに行ったときに安く売られているあんこうちゃんと目が合ってしまい、気づけばお家にあんこうちゃんがいました(もちろん支払いしましたよ)。
いつもは水炊きで食べるけど、それはおもんないと思ったとき、魚屋でバイトしていた時にお世話になった魚歴35年のレジェンドのお言葉をふと思い出したのです。
「あんこうとちょっと薄めのうどんだしで鍋したら、めっちゃうまいで!」
それやったら、鶏肉も入れちゃえというわけで、寄せ鍋にしました。そんな寄せ鍋の様子をどうぞ。
今回の「あんこうとうどんだしで寄せ鍋」はこんなかんじ
材料
- あんこう 1パック
- 鶏もも肉 2枚 (好きな肉でどうぞ)
- 好きな野菜 お好きなだけ(今回は白菜・えのき・白ネギ・シイタケ・菊菜etc)
- マロニーちゃん 1袋
- 麩 1/4袋
- 豆腐 2丁
- うどんだし たくさん→うどんだしが足らなければ、おうちに余ってるだしも入れちゃいましょう(今回はいりこだし)
寄せ鍋なんで、あんこうとうどんだし以外はなんでもOKとしましょ。レシピは特にないです、お好きにどうぞ。
それよりなにより一番大切なのは、あんこうとあん肝の下処理!以下、私流のやり方です。
あんこうの下処理
- あんこう(あん肝以外)を数秒湯引きする(表面が白くなったらOK)。
- 取り出したあんこうを水洗いして血あいを取り除き、氷水の中に入れて冷やす。
- あんこうが冷えたら、水気を切っておく。
あん肝の処理
- あん肝の薄皮を剥がして、血を取り除き、水でさっと洗い流す。
- 酒:水=1:1の液体に、1を30分ほど浸ける。
- 2を取り出し水気を拭きとり、ラップとアルミで2重に包む(ラップだけでもOK)。
- 3を弱火のお湯で20分茹でる。その後、火を消して10分放置。
- 4を鍋から取り出し、水に浸けて冷ます。
あんこうとあん肝の下処理は文字だけ見るとめんどくさそうですが、実際の作業はそないに多くないんです。魚好きならモーマンタイ(無問題)。
あんこうとうどんだしで寄せ鍋の様子を写真でどん。
今回のあんこうちゃん。これで2ー3人で鍋はできますね。
あなたは、税抜1,000円をどう見ますか。ふぐより大分安いですね。
そういや、冬の鍋と言えば「東のあんこう、西のふぐ」と言われるくらい、関東で馴染みのあるあんこうですが、北海道から九州にかけてどこでも獲れる魚で、水揚げ量では山口・下関がトップなんだとか。水揚げ後、ほとんどが直接関東に輸送されてるんでしょうな。
さて、あんこうの下処理。まずはさっと湯引き。
流水で血あいを取り除いて、氷水にドボン。
あんこうが冷めたら、水気を切って準備完了。
続いて、あん肝の下処理。
まずは、あん肝の薄皮を剥がしましょう。あん肝の表面を爪でつまんだら、薄皮がちょっとめくれます。あとは手で薄皮をつかんで、力を入れすぎず、優しくピロピロ剥がしましょう。
薄皮を剥がしたら、包丁の先端か手できれいに血をとって、水でさっと洗いましょう。あん肝の血をとるときは、あん肝がちょっと崩れても気にしなくて大丈夫。あとでボイルして冷やしたら、形は整いますので。
そして、酒:水=1:1の液体にあん肝イン。
30分たったら、水気を拭きとってあげましょう。
水気を拭きとったあん肝を、ラップ→アルミで2重に包みます。ボイルするときに中にお湯が入ってこなければOKなんで、ラップ2重でもいいです。
弱火で20分ボイル、10分放置。これが私のやり方。あとは冷まして、好きな大きさにカットして食べましょう(完成したあん肝の写真撮り忘れました)。
さて、あんこうの寄せ鍋に戻りまして、うどんだし+いりこだしを鍋に用意したら…
あんこうと鶏もも肉を先に入れてグツグツさせましょ。
あとは野菜やら豆腐やら、マロニーちゃんを入れて火が通れば完成。
ズームどん。美味に決まってますね。だしのまま食べてもいいですし、だしに少しポン酢と薬味を入れて食べても、めっちゃ美味しいです。
あんこうは旬である冬の時期の内でも、産卵直前の1~2月が一番美味しいと言われてます。もしその頃に、スーパーであんこうと目があったときは、あんこうとうどんだしの寄せ鍋をするタイミングですよ。案外、あんこうはスーパーで安く売られてますからね、奥さん。
あと、マロニーちゃんはお忘れなく。だしの味でやみつきになっちゃうよ。