昨年末からせっせとみかんを食べ続け、残った皮たちをこっそり乾燥させること1か月。
ついにやってきました、第1回「みかんの皮で染め染めしちゃうぞ」のお時間です。
とはいえ、みかんの皮だけで染めるには染液が薄いそうなので、重曹のお力を借りて染液を濃くしてみました。
さて、結果はいかがだったのでしょうか?
今回使用したもの
- 綿100%UNIQLO Tシャツの切れ端 2枚
- 乾燥したみかんの皮 60g
- お湯 2L
- 重曹 8g (小さじ2)
- 焼きミョウバン 5g
- 豆乳:水=1:1の液 適量
準備と手順
- 濃く染めるための下準備(タンパク処理)
豆乳:水=1:1の液に切れ端2枚を1時間浸け、水で洗わずそのまま絞る。 - 染液の準備
沸騰したお湯にみかんの皮を入れて30分煮出し重曹を入れたものを用意。 - 媒染液の準備(色止め)
お湯2Lに焼きミョウバン5gを溶かし常温にしたものを用意。 - 染め条件
布を染液に1時間浸け、水洗いしたあと媒染液に30分浸ける=1セットとする。 - 染めの違いを比較
1つの布は3セット、もう1つの布は1セット+1晩浸けて翌朝媒染液に30分浸けた。
それでは写真で今回の様子を振り返っていきます。
乾燥させたみかんの皮はお茶パックに入れました。3つで60g。
沸騰したお湯が入った鍋にみかんの皮をダイブさせます。
グツグツ30分煮込んでも色が薄いですな。
そこで、魔法の粉(重曹)を投入。
色が濃くなりました。重曹のアルカリ分がみかんの色素と反応したのかな。しらんけど。
では、染めていきましょう。事前に豆乳:水=1:1の液に1時間浸けて脱水した切れ端2枚。
ダイブ。このままフタして1時間浸けます。
水で洗ったあと媒染液に30分浸け、水で洗い流します。
染め1回目終了。ほぼ染まっていませんね。
さて、ここからは2パターンに分けます。1つの布は染め→洗い→媒染を更に2セット行いました。
そして干しておしまい。
もう1つの布は染液の中で1晩過ごしました。
翌朝、おはようございます。水洗い→媒染液に30分つけて乾燥させました。
染め結果比較
左が染め3セットの切れ端。右が染め1セット+1晩の切れ端。
染め3セットの切れ端。
染め1セット+1晩の切れ端。
強いて言うなら、染め3セットの切れ端の方が染まってますが大差なしです。
タンパク処理後に切れ端を乾燥させたほうがよかったかな?
お湯に対するとみかんの皮の量が少なかったかな?
もはや切れ端に重曹水を沁み込ませて染めたらよかったかな?
などなど、疑問が膨れ上がる結果となりました。
色素の抽出→布への定着はまだまだ奥が深いです。
以上、第1回「みかんの皮で染め染めしちゃうぞ」でした。ごきげんよう。